|
OTC医薬品の知識 |
 |
平成18年の薬事法改正(法律第69号)の中で、厚生労働省は、新たに定められた医薬品販売の専門家(登録販売者等)としてふさわしい資質基準としてのガイドライン(試験問題の作成に関する手引き)を公開しています。これは、医薬品販売の専門家として求められる最低限の必要な基礎知識を示したもので、各都道府県が実施する資格試験の基準になっています。
厚生労働省が発表したこの「手引き」は、非常に簡潔で、誰にでもわかりやすく、平易に書かれており、いわば政府認定の「OTC薬の教科書」の様なものです。
従って、医薬品の販売従事者のみならず 一般消費者も、必要な医薬品の一般知識として、いつでも、誰でも、簡単に入手出来るように、この「手引き」を少し加筆修正して、当ホームページに掲載しました。
また、参考資料として「今日のOTC薬」(南江堂発行)は、我が国におけるほとんどのOTC薬を有効成分別に区分・分類していますので、併読さればOTC医薬品の理解はより深まります。
☆ 厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」より引用
(平成19年8月、平成21年6月一部修正)
tebikirireki.pdf (mhlw.go.jp)
☆ 厚生労働省「日本薬局方」ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/yakkyoku/
日本薬局方は、薬事法第41条により、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定めた医薬品の規格基準書です。日本薬局方の構成は通則、生薬総則、製剤総則、一般試験法及び医薬品各条からなり、収載医薬品については我が国で繁用されている医薬品が中心となっています。
日本薬局方は100年有余の歴史があり、初版は明治19年6月に公布され、今日に至るまで医薬品の開発、試験技術の向上に伴って改訂が重ねられ、現在では、第十八改正日本薬局方が公示されています。
|
CONTENTS |
【主な医薬品とその作用】
I 精神神経に作用する薬
1 かぜ薬
1)かぜの発症と諸症状、かぜ薬の働き
2)主な配合成分等
3)主な副作用、相互作用、受診勧奨
2 解熱鎮痛薬
1)痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬の働き
2)代表的な配合成分、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
3 眠気を促す薬
1)代表的な配合成分等、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨等
4 眠気を防ぐ薬
1)カフェインの働き、主な副作用
2)相互作用、休養の勧奨等
5 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)
1)代表的な配合成分、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨等
6 小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)
1)代表的な配合生薬等、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨
II 呼吸器官に作用する薬
1 咳止め・痰を出やすくする薬(鎮咳去痰薬)
1)咳(せき)や痰が生じる仕組み、鎮咳去痰薬の働き
2)代表的な配合成分等、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)
1)代表的な配合成分等、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨
III 胃腸に作用する薬
1 胃の薬(制酸薬、健胃薬、消化薬)
1)胃の不調、薬が症状を抑える仕組み
2)代表的な配合成分等、主な副作用、相互作用、受診勧奨
2 腸の薬(整腸薬、止瀉(薬、瀉下薬)
1) 腸の不調、薬が症状を抑える仕組み
2)代表的な配合成分等、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
3 胃腸鎮痛鎮痙薬
1)代表的な鎮痙成分、症状を抑える仕組み
2)主な副作用、相互作用、受診勧奨
4 その他の消化器官用薬
1)浣腸薬
2)駆虫薬
IV 心臓などの器官や血液に作用する薬
1 強心薬
1)動悸、息切れ等を生じる原因と強心薬の働き
2)代表的な配合成分等、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
2 高コレステロール改善薬
1)血中コレステロールと高コレステロール改善成分の働き
2)代表的な配合成分
3)生活習慣改善へのアドバイス、受診勧奨等
3 貧血用薬(鉄製剤)
1)貧血症状と鉄製剤の働き
2)代表的な配合成分、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨等
4 その他の循環器用薬
1)代表的な配合成分等、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨等
V 排泄に関わる部位に作用する薬
1 痔(じ)の薬
1)痔(の発症と対処、痔疾用薬の働き
2)代表的な配合成分等、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
2 その他の泌尿器用薬
1)代表的な配合成分等、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨
VI 婦人薬
1)適用対象となる体質・症状
2)代表的な配合成分等、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
VII アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)
1)アレルギーの症状、薬が症状を抑える仕組み
2)代表的な配合成分等、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
VIII 鼻に用いる薬(鼻炎用点鼻薬)
1) 代表的な配合成分、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨
IX 眼科用薬
一般的な注意事項、主な副作用、相互作用、受診勧奨
1)目の調節機能を改善する配合成分
2)目の充血、炎症を抑える配合成分
3)目の乾きを改善する配合成分
4)目の痒みを抑える配合成分
5)抗菌作用を有する配合成分
6)その他の配合成分(無機塩類、ビタミン、アミノ酸等)と配合目的
X 皮膚に用いる薬
剤型による取扱い上の注意、外皮用薬に共通する主な副作用
1)きず口等の殺菌消毒成分
2)痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分
3)肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分
4)抗菌作用を有する配合成分
5)抗真菌作用を有する配合成分
6)頭皮・毛髪に作用する配合成分
XI 歯や口中に用いる薬
1 歯痛・歯槽膿漏用薬
1)代表的な配合成分、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨
2 口内炎用薬
1)代表的な配合成分、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨
XII 禁煙補助剤
1)喫煙習慣とニコチンに関する基礎知識
2)主な副作用、相互作用、禁煙達成へのアドバイス・受診勧奨
XIII 滋養強壮保健薬
1)医薬品として扱われる保健薬
2)ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用
3)代表的な配合生薬等、主な副作用
4)相互作用、受診勧奨
XIV 漢方処方製剤・生薬製剤
1 漢方処方製剤
1)漢方の特徴・基本的な考え方
2)代表的な漢方処方製剤、適用となる症状・体質、主な副作用
3)相互作用、受診勧奨
2 その他の生薬製剤
1)代表的な生薬成分、主な副作用
2)相互作用、受診勧奨
XV 公衆衛生用薬
1 消毒薬
1)感染症の防止と消毒薬
2)代表的な殺菌消毒成分、取扱い上の注意等
2 殺虫剤・忌避剤
1)衛生害虫の種類と防除
2)代表的な配合成分・用法、誤用・事故等への対処
XVI 一般用検査薬
1 尿糖・尿蛋白検査薬
1)尿 中の糖、蛋白値に異常を生じる要因
2)検査結果に影響を与える要因、検査結果の判断、受診勧奨
2 妊娠検査薬
1)妊娠の早期発見の意義
2)検査結果に影響を与える要因、検査結果の判断、受診勧奨
【症状からみた主な副作用】
1 全身的に現れる副作用
1)ショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状
2)皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、
中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)
3)肝機能障害
4)偽アルドステロン症
5)病気等に対する抵抗力の低下
2 精神神経系に現れる副作用
1)精神神経障害
2)無菌性髄膜炎
3)その他
3 体の局所に現れる副作用
1)胃腸症状に現れる副作用
2)呼吸機能に現れる副作用
3)心臓や血圧に現れる副作用
4)排尿機能や尿に現れる副作用
5)目や鼻、耳に現れる副作用
6)皮膚に現れる副作用 |
|