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「原因あって結果あり」といいますが、病気には必ず原因があり、その結果病気になっているわけですから、その治療には、まず原因から治療しなければなりません。 原因を無視した一時抑えの治療だけでは、病気の根本的な治療にはなりません。 これまでの病気は、細菌やウイルスなどによる急性感染症が主でしたが、近年はガン、心臓病、脳卒中を始めとする体質的、器質的原因による慢性病が多くなりました。 現代の日本人は、人体に悪影響を及ぼす公害や食品添加物、喫煙、また飽食による過食、過飲、偏食、さらに都市の過密化によるストレスや過労など避けられない社会環境になっています。最近では、23年3月11日の福島原発事故による放射能汚染が私達の身体に深刻な影響を与えています。 元来、私達の体は生まれながら病気にならないように、また病気になっても健康に戻る回復力、いわゆる自然治癒力があります。ただ、それにも限界があって、この厳しい社会環境の中で、不摂生や不養生を重ねると、慢性疲労が蓄積し、回復力を支えている五臓六腑の機能(働き)も低下して、ついには病気になってしまいます。 病気の原因は、回復力を支えている五臓六腑の機能の低下です。五臓六腑の機能が低下すれば、体力(病気に耐える力)、抵抗力(病気に抵抗する力)、免疫力(病気を予防する力)も低下して病気になります。しかし、それぞれ個人差、つまり体質があって、五臓六腑の機能の高い人もいれば、低い人もいます。 健康でいられるか、半健康であるか、病気になるのかはこの五臓六腑の機能、つまり体質の強弱の差で決まると言って過言ではありません。また、病気が治るか、治らないかもこの体質と関係します。そこで、病気の治療、予防したり、健康を維持するためには、まず五臓六腑の機能の強化・改善、つまり体質の強化・改善が大切になります。 誰しも健康で長生きをしたいと願っております。もし病気になれば、さしあたっての苦痛を取り除くこと(対症療法)も必要ですが、もっと必要なことは、病状を回復させ、健康体に取り戻すための体質を強化させることです。たとえ、一時抑えの薬が効いても、原因が排除されない限り、五臓六腑の機能が低下し、体質も悪化しているので、再び病状が再発します。これではいつまでも病気に悩まされなければなりません。
「治療は有限、予防は無限」といいます。これからの時代は「自分の体は自分で守る」という予防医学の時代です。病気になって治すより、病気にならないよう如何に健康維持するか、予防と養生そして再病阻止を考える時代です。
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