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6、「中庸之道」は「健康の道」
7、心と体を元気にする自律神経健康法
8、爪もみ健康法について
9、磁気バン活用法につい
   INDEX
  A .ストレスと自律神経について
  B.スト レスの伝わり方について
  C.自律神経の働きと症状
  D.自律神経のアンバランスが病気になる
  E.自律神経と免疫について
  F.経絡とツボについて
  G.十二経絡の流れと病症について
  H.自律神経と経絡について
A.ストレスと自律神経について 次へ▼
  Badなストレスが自律神経を狂わす。・・・・
 現代の高度情報化社会において、私たちは昔比べてはるかに多くのストレスを受けるようになりました。その結果、ストレスを原因とする数多くの疾患が増えています。
 そのストレスの種類を分類すれば、
物理化学的ストレス (寒暑、騒音、地震、災害、化学物質、放射能など)
生理的ストレス(過労、睡眠不足、不規則な生活、細菌感染など)
心理的ストレス(精神緊張、あせり、不安、恐怖、怒り、憎しみ、興奮など)
社会的ストレス (経済状況の変化、人間関係など)等々があり、
私たちの体に複雑に絡み合ってあって影響を与えています。これらの私たちにとって良くないBadなストレスが体に加わると、視床下部の働きで自律神経や内分泌系、免疫系に伝達され、身体を防御させようとします。しかし、長くストレスにさらされつづけると交感神経が異常に優位になり、ストレスを制御しきれなります。その結果、交感神経系と副交感神経系のバランスが崩れ、ストレスに対する防御力が限界を超え、免疫系の働きが弱まりさまざまな病気を招きます。
 多くのストレスは苦痛を与えるBadなものが多いのですが、中には避けられるストレスもあり、ストレスが良い刺激となって成長の機会となるGoodなストレスもあります。
 とにかく悪者扱いされがちなストレスですが、BadなストレスとGoodなストレスがあり、同じストレスでも本人次第でBadなストレスにもGoodなストレスにもなります。全くストレスのない人生は無味乾燥で、ストレスによる刺激もヒトが活発に生活するためには必要なものなのです。しかし、いくらGoodなストレスでも、それが強過ぎたり、長期に渡るとBadなストレスに変わります。ヒトの心もまた常に揺れ動いているものです。要は、ストレスに対する「感受性」と「質と量」の相対的バランスによって決まります。ただ現代社会において全てのストレスから逃れられません。如何にこれらのストレスを発散し、解消させるかがポイントで、これまでの発想を転換し、気分転換することも大切です。

 私たちの体は外部からストレスを受けると、ストレスから身を守るために、視床下部から自律神経系(交感神経)と内分泌系を経由して、臓器や器官に防御の指示を出し、常に自律神経系と内分泌系や免疫系のバランスを保ち、本来備わるホメオスタシス(恒常性機能)を活用して健康を保っています。従って、健康維持するためには自律神経系や内分泌系、免疫系のバランスは大切です。中でも自律神経系は、内分泌系や免疫系に比べ個人の努力次第でコントロールできるものですので、自律神経についての理解とその対処がより重要となってきました。

B.ストレスの伝わり方について 次へ▼ 戻る▲
 外からストレスが加わると、大脳を経由して視床下部がこれを刺激として感知し、自律神経系と内分泌系に伝達されます。先ず自律神経系が緊急的対応し、次に垂下体を経て内分泌系が持続的に対応します。伝達を受けた自律神経は、全ての内臓器官や血管に働き掛け、呼吸や血圧、消化、体温などを調節すると共に、副腎髄質に働き掛け、カテコールアミンを分泌します。

 カテコールアミンとはノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質やホルモンなどの総称で、交感神経を活発にさせます。交感神経は体の活動力を高め、体を防御するように働きます。なおドーパミンはノルアドレナリン⇒アドレナリンの順に生合成される。一方、疲労した体を休息させ、消化、排泄するよう視床下部より神経伝達物質としてアセチルコリンを分泌し副交感神経を活発にさせます。こうして交感神経と副交感神経は互いに拮抗してバランスを保ち健康が維持されます。

 自律神経に伝えられたストレス刺激は、交感神経と副交感神経によって体の各器官、臓器に対して促進又は抑制、上昇又は下降のように拮抗的に調整されます。自律神経の働きを簡単に示せば下図の通りです。
  自律神経の働き
心拍数 血 圧 呼 吸 消化作用 血 糖 瞳 孔 血 管 腸 管
交感神経 促進 上昇 促進 抑制 増加 拡大 収縮 便秘
副交感神経 抑制 下降 抑制 促進 減少 縮小 拡張 下痢

 他方、垂下体を経て伝えられたストレス刺激は、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の指令を受け、内分泌系として副腎皮質に働き掛け、コルチゾールを分泌します。コルチゾールは、血糖の上昇や強い抗炎症作用によりストレスから体を守ります。またその分泌量はフィードバックシステムによって視床下部でコントロールされ、より緩やかで持続的な作用をします。視床下部は神経伝達物質やホルモンをコントロールし、自律神経系や内分泌系を総合的に調節する最も重要な器官で、私たちの日々の健康維持をはかっています。
 自律神経とそれに対応する器官や神経伝達物質、ホルモンなどの関係についは通説として既に実証されていますが、更に近年、安保徹教授によって自律神経と白血球(顆粒球、リンパ球)の関係が明らかにされたことによって、自律神経と病気の関係がより明確になりました。以下、阿保教授の「自律神経免疫論」(阿保理論)をもとに自律神経とストレスについて更に説明していきます。
 安保理論によると、自律神経の交感神経と副交感神経は互いに拮抗するように機能し、交感神経の亢進の状態が続くと顆粒球が増え、副交感神経の亢進の状態が続くとリンパ球が増えるということです。つまり交感神経が末端から出すノルアドレナリンによって顆粒球の数と働きを支配し、副交感神経が末端から出すアセチルコリンによってリンパ球の数と働きを支配するということです。
 こうして自律神経が顆粒球を支配する関係と副交感神経リンパ球を支配する関係を安保教授は「白血球の自律神経支配の法則」といっています。これによって、自律神経系と内分泌系や免疫系との関係がより明確になり「自律神経免疫論」(阿保理論)と呼ばれています。
 大脳に影響を与えたストレスは、大脳辺縁系と密接なつながりのある視床下部を経て、自律神経系や内分泌系を通じて、交感神経亢進の場合⇒ノルアドレナリン、アドレナリン分泌⇒顆粒球増加⇒炎症の発生、組織破壊により病気になり、副交感神経亢進の場合⇒アセチルコリン分泌⇒リンパ球増加⇒アレルギー、過敏症という関係が明らかになったのです。

 有害なストレスに対しては、先ず情報伝達経路をもつ自律神経系、特に交感神経が主になって対抗し、やや長期にわたってはホルモンという生理化学物質によって内分泌系で調整し、更に体内に生じた老廃物や抗体の処理のため免疫系が活動し、互いに深く影響しあって生体防御(ホメオスターシス)のシステムを保持しています。これら神経系、内分泌系、免疫系はどれ一つ不調になっても他のシステムに大きく影響与え、健康を維持することはできません。つまりホメオスターシスは、神経系、内分泌系、免疫系のバランスによって支えられています。



C、自律神経の働きと症状 次へ▼ 戻る▲
 各器官にあらわれる交感神経と副交感神経による二重支配の働きは,原則として交感神経系は,身体を保護するよう全身的な活動力を高めるため、急を要しない消化・栄養・排泄などは抑制され、エネルギーを外に振り向ける方向に働きます。逆に副交感神経系は活動で疲労したものを回復させるように、消化・吸収・排泄を促進するように働きます。以下自律神経のそれぞれの効果器などに対する二重支配は次の通りです。

 そして、ヒトは自然のリズムの中で生活しており、自律神経も又この自然環境の影響を受けます。現代社会において、いくら科学技術が発達してもその影響なしに生活できません。季節や気候、気圧、温度などの変化など自然環境によって私たちの自律神経は大きく影響を受けています。

 例えば、季節の変わり目に風邪をひく人が多かったり、秋口(特に9月頃)に喘息発作が多いなど、気候、気象などの変化によつて自律神経も影響を受けるています。
 暑い日に汗をかいたりして、体温が上がりすぎないように副交感神経を優位にして調整し、逆に寒さを感じた時は、体温を上げるため交感神経を優位にして血流を盛んにします。気温と自律神経も常に密接な関係があります

 また、雨降りや気圧が低い日は副交感神経が優位な状態になり、逆に晴れて気圧が高い日は交感神経が優位な状態になります。よく雨の日には気持ちが落ち込むというのは副交感神経が優位になり、うつ状態になりやすいからで、他方雨上がりはゆったりと爽快な気分になるのは自律神経のバランスが回復するからと考えられます。気圧と自律神経もこのように密接な関係があります

 また、季節によっても自律神経のバランスは変動します。春は、交感神経優位から副交感神経優位へと変化する時期であり、逆に秋は副交感神経優位から交感神経優位へと変化が生じます。又、夏は副交感神経が優位になりやすく、冬は交感神経が優位になやすいのです。特に、春先、梅雨時、秋口の季節の変わり目は、自律神経の変動が生じる時期であり、体調管理も難しく注意が必要です。こうしてみると、私達の自律神経は自然のリズムと共に変動していることがよく分かります。

 そして、自律神経のバランスが崩れて、交感神経が優位な状態になると感染症などにかかり易くなったり、副交感神経が優位な状態になるとうつ病などメンタルな病気になり易くなるということが分っています。

 自律神経は生活習慣や外界の環境などにより、交感神経が優位になったり副交感神経が優位になったりして、一方方向に固定化されず揺れ動いています。そして、心身の活動には大きな影響を与えています。しかし、偏った生活習慣によってそのゆり戻しができなくなると、自律神経バランスの失調を引き起こし、病気へとつながります。また、生活環境の中でも自律神経に影響を与えるものが数多くあり、無理をしない、自然に合わせた生活リズムが大切です。


D.自律神経のアンバランスが病気になる 次へ▼ 戻る▲

 よく「心身一如」といわれます。つまり、心と体は一体ということで、病気の原因には必ず心の問題(ストレス)があるといわれています。これに一番関係している器官が自律神経です。

 自律神経は交感神経と副交感神経があり、体の器官は常に自律神経の二重で拮抗の支配を受けています。ストレスを受けると相対的に副交感神経より交感神経が亢進し、緊張・興奮状態になり、逆に休息、リラックスすると相対的に交感神経より副交感神経が亢進してこころ穏やかになります。

 おおよそ昼間は交感神経を高め仕事に対応し、夜は副交感神経を高めて休息します。緊張とリラックスが一日のリズムで、このバランスがうまく取れている状態が健康です。
 しかし、このバランスが異常に崩れると病気になります。自律神経はストレスに対して、生命を維持のため、必要に応じて交感神経、副交感神経どちらかの働きを高め、臓器や器官を自動調整して自然治癒力を保っています。これら自律神経と白血球、病気との関連については「自律神経免疫論」として安保徹教授によって明らかにされました。


 交感神経は体調を興奮させストレスや活動に適応させるために、アドレナリンというホルモンが分泌させて、心臓の拍動を高め、血管を収縮して血圧を上昇させて活動的しています。また、アドレナリン受容体をもつ顆粒球は交感神経刺激によって数と働きを増して細菌や異物処理をして体を守っています。しかし、交感神経が異常亢進して顆粒球が増加し過ぎると、活性酸素が大量に放出して炎症や組織破壊が起こします。

 一方の副交感神経は、主に休息時や食事をする時に働く神経で、アセチルコリンという物質を分泌させて、心臓の拍動をゆるやかにし、血管を拡張させて血流を促して心身をリラックスさせます。また、アセチルコリン受容体をもつリンパ球は副交感神経刺激で数と働きを増して免疫を司って体を守っています。しかし、逆に副交感神経が異常亢進してリンパ球が増加し過ぎると、抗原に過敏に反応してアレルギー疾患、過敏症という形で破綻が起こります。本来、副交感神経は体にとってプラスの働きをするものですが、その働きが過ぎるとマイナスに働き、それがアレルギー反応を生じさせます。

 強いストレスや過労、不規則な生活、細菌感染、排気ガスや農薬などの環境汚染物質などで交感神経が異常亢進すると、その結果生じる異物を処理する顆粒球が増え、血管が収縮して血流障害が起こって炎症や組織破壊じ、胃潰瘍,潰瘍性大腸炎,高血圧,糖尿病,不眠,腰痛,癌など色々な病気を生じます。多くの病気(約70%)は交感神経異常亢進をきっかけで始まるといわれています。
 又、副交感神経異常亢進によっても病気(約30%)は生じます。副交感神経の亢進は、休息、リラックスによりますが、単に休息、リラックスだけでなく、運動不足、肥満、花粉、ほこり、ダニなどのアレルギー物質によって副交感神経異常亢進になります。副交感神経が異常亢進して、リンパ球増え、血管が拡張して血流障害が起こり、アトピー性皮膚炎,気管支喘息、花粉症他などアレルギーなどの病気を生じます。

 このように交感神経と副交感神経は、体にとって非常に大切な働きをしています。また、これら自律神経は常に変動のリズムがありますが,或る定程度の範囲でバランスがとれていれば健康維持ができます。しかし、交感神経異常亢進とか副交感神経異常亢進によって、どちらか一方に偏重しアンバランスな状態になると病気になります。

 丁度、自動車の運転のように交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキの役割をしており、アクセル(交感神経)の踏みすぎによる暴走運転(過労、闘争、紛争トラブルなど)や、急ブレーキ(副交感神経)をかける荒っぽい運転(暴飲・暴食による遊興・逃避、サボタージュなど)は、事故(病気)の元であり、丁寧な安全運転(快食、快便、快眠)と適度な休息こそが、事故(病気)防止につながります。アクセルの踏みぱなしはガン、老化の原因にもなります。突発的障害(細菌、ウイルス、科学物質、放射能など)もあるので、そのため日ごろの安全対策(予防と養生)が必要です。


E.自律神経と免疫について 次へ▼ 戻る▲

 免疫とは自己と非自己を認識する働きのことで、病気にならないようにする体のしくみのことです。本来、ヒトには病気になっても自然に治そうとする力が働いています。これを自然治癒力といい、医学的には免疫力といっています。この免疫の働きは血液中の白血球が担当しており、自律神経のうちの副交感神経によって調整されます。自律神経と免疫の関係を明らかにしたのが安部理論の「白血球の自律神経支配の法則」です。

 この法則は「白血球中の顆粒球は交感神経、リンパ球は副交感神経の支配下にあり、自律神経の働きに伴って、それぞれ数と働きが変動する。顆粒球、リンパ球にはそれぞれアドレナリンレセプター、アセチルコリンレセプターが存在し、交感神経と副交感神経のシーソーの動きに合わせ白血球の割合が変化する。」と、自律神経が免疫と連動していることを証明した理論です。


 そして、理想的に顆粒球とリンパ球の構成は白血球の中、顆粒球は54~60%、リンパ球は35~41%、残り5%は単球(マクロファージ)だといわれています。凡そ顆粒球とリンパ球のバランスが6対4ぐらいとすれば、交感神経と副交感神経のバランスもまた6対4ぐらいとなります。言い換えれば、緊張と癒しの関係も6対4ぐらいが良いと考えられます。緊張だけが高くても良くなく、逆に癒しだけが高くても良くないので、やや緊張気味が体にとって良いバランスとなるようです。「何事も過ぎたるは及ぶが如し」で、物の見方として何事も四分六あたりを行き来しているのが最良か思われます。

 白血球には、単球、顆粒球、リンパ球があり、単球や顆粒球はアメーバ運動を行い、細菌や異物を消化・処理する食作用をもっています。単球は単核の細胞で核は切れ込みのある円型ないし腎臓型でマクロファージに移行し、顆粒球は細胞質内に多数の顆粒を含む多核の白血球で、顆粒の染色性により好中球・好酸球・好塩基球に分けることができます。リンパ球は免疫抗体の産生、免疫機能の調節にあたっています。

 顆粒球は、マクロファージの食作用をさらに高めた白血球で、細菌・異物を処理する力が強く、処理した後は膿(化膿性炎症)をつくります。これによって大量の活性酸素が発生します。体内の活性酸素の発生は顆粒球の貪食と比例するといわれています。更にこの活性酸素は 体を守る働きもすると同時に、炎症や組織破壊、発がんという厄介な作用をもっています。

 また、リンパ球はより小さい異物を処理するように進化した白血球で、食作用を退化させ、抗原抗体という免疫能を高めた細胞です。これによってカタール性やアレルギー性の炎症を生じます。
    大きさ 理想値(個/μL) %
白血球の数 - 5000〜8000/mm3 -
顆粒球 
(好中球 好酸球
 好塩基球)
10~18μm
3500~3600/mm3 54〜60%
リンパ球 6~10μm 2100~2600/mm3 35〜41%
単球(マクロファージ) 15~20μm - 5%前後
 健康な成人の白血球の数とその比率は、上記の表の通り、白血球は血液1mm3中5000~8000個で、その内、顆粒球は54~60%、3500~3600個、リンパ球は35~41%、2100~2600個となっています。しかし、この範囲であっても、顆粒球数が極端に多いとか、リンパ球数が極端に少ないという場合は正常ではありません。もし体に炎症があったり、細菌感染した場合は顆粒球数は異常に増加し、またリンパ球数もウイルス感染などによって増加しますが、免疫能からリンパ球数の上限は3000個位まで、下限は2000個位といわれています。従って比率も大切ですが、顆粒球の絶対数が多過ぎになっていないかをよく見きわめると共に、リンパ球の絶対数が安定的に確保されているかどうも見るべきです。

 顆粒球とリンパ球の比率は、1日の変動リズム、季節や気圧、体調によっても変動します。たとえば、昼間は顆粒球の割合が増え、夜間はリンパ球の割合が増えたり、気圧が低いとリンパ球の割合が増え、気圧が高いと顆粒球の割合が増えるたり、寝不足などのストレスによっても顆粒球が激増するといったように、その日の体調によっても数値は大きく変わってきます。

 また、年齢によっても顆粒球とリンパ球の割合と数は変化しています。新生児の一時期(新生児顆粒球増多症)を除き、幼少期はリンパ球過剰の時期、いわゆる成長のエネルギーを吸収するリンパ球優位の時期です。アレルギーも出やすいのですが、年とともにゆっくりと顆粒球優位に変化するので、この時期は体を鍛えれば自然と治ります。20才前後になると顆粒球とリンパ球とのクロスが生じ、逆に顆粒球が増えてリンパ球が減ります。その後はリンパ球の割合が30%程度保っていると健康で、30%を割ると何処か悪いところが生じ、20%を割ると病気となります。10%を割ると非常に良くない状態といわれます。従って、理想的には成人では顆粒球は54~60%、リンパ球は35~41%あたりを前後しているのがよいとのことです。

白血球比率の加齢による変化(安保徹著「体温免疫力」ナツメ社より)

 
安保教授によれば、免疫学的に顆粒球の比率が70%前後のヒトを顆粒球人間、リンパ球比率が40%前後のヒトをリンパ球人間と区分しています。顆粒球人間は、ストレスや過労が続くと一日での交感神経の緊張状態が続き顆粒球過多状態になります。そして色々な交感神経刺激症状(便秘、胃もたれ、食欲不振など)が出てきて、胃潰瘍、歯槽膿漏、痔などになり、ついには発ガンに至るといい、他方、リンパ球人間は、リラックスしすぎて緊張状態が緩み副交感神経亢進状態が続くと、副交感神経の緊張状態が続きリンパ球過多状態になり、免疫が過剰反応して、アトピーや喘息、花粉症などのアレルギー性疾患にかかりやすいといっています。

 一般に、顆粒球人間は、交感神経優位な人で活動的で活性酵素にさらされるため、肌の色は少し黒く、骨格は発達し筋肉質になり、性格は意思が強く、集中力があるが、せっかちで怒りっぽく、躁の傾向があるヒトが多く、他方、リンパ球人間は副交感神経優位の人でゆったりしており、色白でぽっちゃりとし、性格は散漫で視野が広いが、感受性が強く、ウツの傾向があるヒトが多いといわれています。ただ精神的には一方への偏在を自律神経失調といいますが、躁鬱が混在した双曲性の障害もあり単純ではありません。

 顆粒球やリンパ球の比率や交感神経と副交感神経の関係については、一日の変動ががあり一律に交感神経優位,副交感神経優位というのは困難です。また、時と場合によって顆粒球人間になったり、リンパ球人間になったりして、単純に分けることもできません。しかし、顆粒球の比率が大きく60%以上、或いはリンパ球の比率が30%以下になると症状も明らかになってきます。従って、日ごろから一方に傾き過ぎず、適度なバランスを保つことは健康維持にとって大切なことです。

 交感神経と副交感神経の関係は、顆粒球とリンパ球の関係を示し、顆粒球人間やリンパ球人間の特徴として体の抵抗力の状態や性格、体質をも示しています。如何に健康ですごすかはこの自律神経や白血球の状態にかかわっており、自律神経や白血球の状態をバランスよく安定的に維持することが重要になります。

 また、顆粒球人間やリンパ球人間という概念を陰陽論で見れば、顆粒球人間は陽性体質に、リンパ球人間は陰性体質ということになります。東洋医学では、陰陽の調和、バランスをもって良しとしていますが、まさに自律神経や白血球の調和のバランスを指し示しています。つまり自律神経や白血球のバランスの安定が健康のもとであり、自律神経は「こころ」であり、東洋医学でいう「気」そのものです。

<参考資料>
     安保 徹著 「免疫革命」 講談社、1997 
     尚、詳しい安部理論については、「医学博士安保徹公式ウェブサイト」
     http://toru-abo.com/index.php?FrontPageをご覧ください。

F.経絡とツボについて 次へ▼ 戻る▲

 
古来より「病は気から」と伝えられてきましたが、阿保教授の「自律神経免疫論」によって殆どの病気が自律神経の乱れ、いわゆる「気」から生じるということが現代医学でも証明されました。これまで現代医学と東洋医学は対立し、全く相容れないものであったのですが、この「自律神経免疫論」によって相互理解できるようになったのです。

 自律神経と経絡は、体にとっては同じ神経伝達システムであり、また経絡上におけるツボ(経穴)は自律神経を調整するものです。ツボ(経穴)を刺激すれば自律神経を介して、必ず臓腑、血液、器官などに反応が生じます。どこにを刺激すれば、何処に反応が起こるかは既に数千年も前から古代中国において経絡論として実践・実証されてきました。ツボ(経穴)を刺激することによって気血の流れを整えるというのが東洋医学の経絡論です。

 経絡論は人類が永年の経験から帰納的に真理を得たもので、東洋医学として体系化されたものです。経絡は今日まで西洋医学のように解剖を基に演繹的に解明できなかったので西洋医学と東洋医学の隔たりがありましたが、近年阿保理論の登場によってこの隔たりは解消しました。

 先ず、初めに自律神経を調整する機能をもつ経絡やツボ(経穴)が如何に体に作用するのかを説明します。

 私達の身体には400余りのツボ(経穴)がありますが、このツボとツボを結ぶ経絡の中を気、血(生体エネルギー)が流れています。(WHOではツボの数を361と定めている。) ツボと経絡はちょうど駅と線路のような関係で、経絡という線路の上を気血という列車が、いろいろなツボという駅を通過したり止まったりして、走っているのに似ています。経絡は、五臓六腑との間を連絡しながら、ツボとツボを結び、頭の先から手足まで網の目のように全身に張り巡らしています。そこで、この経絡の中を流れる気血(生体エネルギー)の流れが順調であれば病気になりませんが、停滞すれば病気になります。東洋医学では「不通即痛、通即不痛」という考えがあります。つまり、通じなければ痛み、通ずれば痛まずということで、体内の経絡の流れが悪いと痛み、流れがよければ痛みがないということです。

 経絡の流れが滞れば、その症状はツボ(経穴)に現れます。従ってツボ(経穴)と、体の病的変化が現わす反応点であると共に、そこを手当てすれば改善するという治療点でもあります。経絡線上に現れたツボの異変はその経絡の流れの悪さを示しており、その臓腑の悪化も示唆しています。
つまり、ツボ(経穴)と経絡は、駅と線路の関係と同じで、どこかの線路(経絡)上で、もし事故(病気や不快症状)が発生した場合には、近くの駅(ツボ)から復旧工事(治療)を行います。

 経絡は体の隅々まで張り巡らされた情報伝達システムであり、多くの病気はこのシステムのトラブルから生じています。これを調整すれば殆どの病気は改善されます。どの経絡にトラブルが生じているかを見極め、それに対応したツボ(経穴)を自律神経を介して刺激すれば病気は改善されます。つまり経絡や自律神経という人体の緻密な電子回路に、そのツボ(経穴)への刺激(入力)を与え、病気治療という結果(出力)が得るのです。どの回路(経絡、自律神経)に、どのスイッチ(ツボ、経穴)を刺激(入力)するかが治療・修復のポイントです。それにはどの経絡を選択し、さらに経絡上のどのツボを刺激するのかが大切です。



G,十二経絡の流れと病症について 次へ▼ 戻る▲

 経絡には十二臓腑(六臓六腑)に対応した十二本の経絡(肺経、大腸経、胃経、脾経、心経、小腸経、膀胱経、腎経、心包経、三焦経、胆経、肝経)があり、それぞれ左右対称なので24本となります。更に、これら正経のバランスを調整する経絡が正中心線上に任脈とその背面に腎脈があります。これらを合せると26本の経絡(十四経絡ともいう)が全身を循環しています。それぞれ全身に張り巡らされたこれら経絡は、気血の通路であると同時に、病邪の侵入する路でもあり、また臓腑の病変を体表に伝達する路でもあります。そこで病気がどの経絡にあり、またどの臓腑にあるのかを分析して経絡を把握するのが経絡弁証です。

 全身を循環する十四の経絡は、経絡によって特徴的症状が出てきます。この経絡特有の症状変化を経絡病証といい、是動病や所生病として区別していますが、「難経」ではこの経絡病証を、気の病と血の病に分けたり、「十四経発揮」では経絡の病と臓腑の病と区分しています。また陰陽論で是動病は、陽性の病で、機能的疾患であり、軽症であり、是動病は陽性の病で進行した陰性の病で、器質的疾患であり、重症であると経絡の病状を区分しています。

 一般的には、各々の経絡上の病状として大きく捉えられていますが、同じ様な症状でも経絡が違う場合もあり、別の証であることがあるので、一つの病状だけを捉えて経絡を把握できないのでより丁寧な弁証論冶が必要です。

 この経絡の配線図とも言うべき下記の経絡図は、肝経、心経、脾経、肺経、腎経、胆経、小腸経、胃経、大腸経、膀胱経、心包経、三焦経、督脈、任脈の十四経絡の流れとツボの位置を示すものです。この十四経絡の図とツボ、その機能と経絡の病症を要約すれば次の通りになります。


① 手の太陰肺経

[流れと経穴]
肝経の流れを受け、中焦より起き肺を経て、手の拇指(少商)に至り、大腸経と交流する。
中府、雲門、天府、狭白、尺沢、孔最、列缺、経渠、太淵、魚際、少商 (十一穴)

[機能及び関連する臓器]
肺、喉、鼻などの呼吸器や心臓などの機能を調整し、肺、大腸、咽喉などと関連する。

[病症]

① 是動病 肺の脹満・膨満があり息切れ・喘咳、缺盆の中が痛む、甚だしければ両手を交えて苦しむ、視力障害など
② 所生病  咳、喘鳴、動悸、口渇、胸部膨満、上肢前面外側の痛み、手掌のほてりなど

[関係する主な疾病]
呼吸器病(呼吸困難、咳咳、喀痰、喀血)、咽頭及び咽喉の疾病、上肢の疾病(主に神経痛)

② 手の陽明大腸経



[流れと経穴]
肺経の流れを受け、手の示指(商陽)より起き大腸を経て、頭部の小鼻翼の外下線(迎香)に至り、胃経と交流する。
商陽、二間、三間、合谷、陽谿、偏歴、温溜、下廉、上廉、手三里、曲池、肘髎、五里、臂臑、肩髃、巨骨、天鼎、扶突、禾髎、迎香 (二十穴)

[機能及び関連する臓器]
鼻、喉や歯、食道、腸などの消化器官を調整し、肺、胃、上口唇、鼻などと関連する。

[病症]
① 是動病
歯痛、頚部が腫れる
② 所生病
目黄、口の乾き、鼻出血、咽喉の腫れ痛み、肩前面と上肢の痛み、手の第2指の痛み

[関係する主な疾病]
脳神経に関する疾病、咽頭及び喉頭の疾病、上肢の疾病(主に麻痺)

③ 足の陽明胃経



[流れと経穴]
大腸経の流れを受け、顔面の目の下(承泣)より起き、胃を経て足の次趾(厲兌)に至り、脾経と交流する。
承泣、四白、巨髎、地倉、大迎、頬車、下関、頭維、人迎、水突、気舎、缺盆、気戸、庫房、屋翳、膺窓、乳中、乳根、不容、承満、
梁門、関門、太乙、滑肉門、天枢、外陵、大巨、水道、帰来、気衝、脾関、伏兎、陰市、梁丘、犢鼻、足三里、上巨虚、條口、下巨虚、豊隆、解谿、衝陽、陥谷、内庭、厲兌  (四十五穴)

[機能及び関連する臓器]
消化器及び全身の不調を整え、小腸、大腸、胃、食道、脾、下口唇などと関連する

[病症]
① 是動病
躁状態・鬱状態、精神不安定、寒くて振るえる、呻る、欠、顔が黒い、
病が至れば人や火を嫌い、木の音を聞くとびっくりして驚く、心が動かないよう引き篭もる。甚だしければ高い所に登って歌いたがり、衣服を脱ぎ捨てて走りたがる
② 所生病
汗が出る、但し高熱が下がらない、鼻血や鼻汁が出る、口唇及び口内潰瘍、顔面の麻痺、頚部の腫れ、咽喉の麻痺、腹水、膝が腫れ痛む、足の甲及び第3足指の痛みなど

[関係する主な疾病]
三叉神経の疾病、脊髄の疾病、胸部の諸疾病(心臓の疾病を省く)、胃及び腸の疾病、生殖器の疾病

④ 足の太陰脾経



[流れと経穴]
胃経の流れを受け、足の母趾(陰白)より起き、胸内の脾を経て、心臓に注ぎ、第7肋間の大包に至り、心経と交流する。

陰白、太都、太白、公孫、商丘、三陰交、漏谷、地機、陰陵泉、血海、箕門、衝門、府舎、腹結、大横、腹哀、食竇、天谿、胸郷、周栄、大包  (二十一穴)

[機能及び関連する臓器]
消化器、生殖器、呼吸器、精神機能などを調整し、胃、心、乳腺及びその他の諸腺、舌などと関連する。

[病症]
① 是動病
舌根部が強ばり、物を食べると吐く、胃痛、腹脹、げっぷ、おならやげっぷで楽になる、体の倦怠感など
② 所生病
舌根部が痛む、運動困難、食欲不振、動悸、心下部痛、下痢、尿閉、黄疸、下肢内側の腫れ痛み、足第1 指の麻痺など

[関係する主な疾病]
脊髄の疾病、腸の疾病、乳房、乳腺の疾病、生殖器の疾病、下肢の疾病、

⑤ 手の少陰心経



[流れと経穴]
脾経の流れを受け、脇の下の極泉から心臓より経て、手の小指(少衝)に至り、小腸経と交流する。
極泉、青霊、少海、霊道、通里、陰郄、神門、少府、少衝 (九穴)

[機能及び関連する臓器]
血液の循環に関係し、呼吸器、消化器などの機能を整え、脾、小腸、肺などと関連する。

[病症]
① 是動病
咽喉が乾く、口渇し飲み物を飲みたがる、心臓部が痛むなど
② 所生病
目黄、脇の痛み、上肢前面内側の痛み、手掌のほてりと痛み

[関係する主な疾病]
心臓の疾病、胃の疾病、婦人陰部の疾病、上肢の疾病

⑥ 手の太陽小腸経



[流れと経穴]
心経の流れを受け、手の小指(少沢)より起き、小腸を経て聴宮に至るが、その一支経が頭部の内眦(晴明)に至り、膀胱経と交流する。
少沢、前谷、後谿、腕骨、陽谷、養老、支正、小海、肩貞、臑兪、天宗、秉風、曲垣、肩外兪、肩中兪、天窓、天容、顴髎、聴宮
(十九穴)

[機能及び関連する臓器]
上肢の機能、目、耳の機能を調整し、小腸中心に栄養の吸収ち体液の調整にも関連する

[病症]
① 是動病
咽喉の痛み、下顎の腫れ、首が回らなくなる、振り返れない、
肩が抜けるように痛み、腕が折れるように痛む
② 所生病
難聴、目黄、頬の腫れ、
頚・顎・肩・上肢後面内側の痛み

[関係する主な疾病]
目の疾病、耳の疾病、鼻の疾病、口腔の疾病、上肢の疾病

⑦ 足の太陽膀胱経


[流れと経穴]
小腸経の流れを受け、顔面の目頭(晴明)より起き、膀胱を経て、足の小趾(至陰)に至り、腎経と交流する。
晴明、攅竹、曲差、五処、承光、通天、絡却、玉枕、天柱、大杼、風門、肺兪、厥陰兪、心兪、督兪、膈兪、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪、三焦兪、腎兪、気海兪、大腸兪、関元兪、小腸兪、膀胱兪、中膂内兪、白環兪、上髎、次髎、下髎、會陽、承扶、殷門、浮郄、委陽、委中、附分、魄戸、膏肓、神堂、イキ、膈関、魂門、陽綱、意舎、胃倉、肓門、志室、腰眼、胞肓、秩辺、合陽、承筋、承山、飛陽、附陽、崑崙、僕参、申脉、金門、京骨、束骨、通谷、至陰
(六十三穴)

[機能及び関連する臓器]
十四経絡で最も長く、小腸、腎、副腎、膀胱、内生殖器、脳、脊髄、交感神経系など全ての臓器に関連する。

[病症]
① 是動病
頭・目・項部が抜けるように痛む、
脊柱が痛み、腰が折れるように痛む、
股関節は曲がらず、
膝関節は結ばれるようで
脛は裂かれるようである
② 所生病
痔、悪寒発熱、精神異常、頭頂部の痛み、
目黄、涙、鼻汁、鼻出血、項・背・腰・尻・膝・脛・足の痛み、足の第5 指の麻痺


[関係する主な疾病]
脳の疾病、脊髄の疾病、胸腹部の疾病、腸及び生殖器の疾病、下肢の疾病

⑧ 足の少陰腎経


[流れと経穴]
膀胱経の流れを受け、足の裏側の中心点(湧泉)より起き、腎を経て胸の第2肋間にある兪府に至り、心包経と交流する。

湧泉、然谷、太谿、太鐘、水泉、照海、復溜、交信、築賓、陰谷、横骨、大赫、気穴、四満、中注、肓兪、商曲、石関、陰都、通谷、
幽門、歩廊、神封、霊墟、神臓、或中、兪府  (二十七穴)

[機能及び関連する臓器]
生殖に関係する内分泌と老廃物の浄化作用、泌尿を司り、膀胱、心包、咽頭、気管、甲状腺などと関連する。

[病症]
① 是動病
食欲不振、顔色が黒い、喀血、喘鳴、視力障害、気が足りなければ物事に恐れる
② 所生病
口内の熱感、舌が乾き、咽喉が腫れる、
動悸、心部痛、黄疸、下痢、腰部・大腿内側の痛み、冷え、しびれ、横になるのを好む、足底のほてり

[関係する主な疾病]
生殖器の疾病、泌尿器の疾病、消化器の疾病(腸の疾病)、交感神経の疾病、

⑨ 手の厥陰心包経



[流れと経穴]
腎経の流れを受け、胸の天地から心包を経て、手の中指(中衝)に至り、三焦経と交流する。
天地、天泉、曲沢、郄門、間使、内関、太陵、労宮、中衝 (九穴)

[機能及び関連する臓器]
呼吸作用と循環作用に関係し、心臓を補佐する機能があり、冠動脈を調整し、腎、三焦、心などと関連する。

[病症]
① 是動病
手掌が熱感、上肢がひきつる、腋下の腫れ、甚だしければ胸脇がつかえる、心悸、顔色が赤い、目黄、笑い続ける
② 所生病
動悸、心部痛、手掌の熱感

[関係する主な疾病]
神経の疾病、上肢の疾病

⑩ 手の少陽三焦経



[流れと経穴]
心包経の流れを受け、手の環指(関衝)より起き、頭部の外眦(瞳子髎)に至り、胆経と交流する。
関衝、液門、中渚、陽池、外関、支溝、会宗、三陽絡、四涜、天井、清冷淵、消レキ、臑會、肩髎、天髎、天髎、翳風、ケイ脉、顱息、角孫、耳門、和髎、絲竹空  (二十三穴)

[機能及び関連する臓器]
ホルモンやエネルギーに関連し、心包、胆、小腸、耳、眼瞼、のどなどと関連する。

[病症]
① 是動病
耳鳴り、聴力減退、咽喉頭の腫れ
② 所生病
汗、目尻の痛み、頬の痛み、耳後・肩・上肢の内、外側が痛む、ひじの痛み、手の第4 指の麻痺

[関係する主な疾病]
脳の疾病、脳神経の疾病、中枢性の疾病、顔面の疾病、耳の疾病、目の疾病、歯の疾病、上肢の疾病、

⑪ 足の少陽胆経



[流れと経穴]
三焦経の流れを受け、顔面の外眦(瞳子髎)より起き、胆を経て、足の第四小趾(竅陰)に至り、肝経と交流する。

瞳子髎、聴会、客主人、頷厭、懸顱、懸釐、曲鬢、卒谷、天衝、浮白、竅陰、完骨、本神、陽白、目の臨泣、目窓、正営、承霊、
脳宮、風池、肩井、淵腋、輒筋、日月、京門、帯脈、五枢、維道、居髎、環跳、風市、中涜、陽関、陽陵泉、陽交、外丘、光明、陽輔、懸鐘、丘墟、足の臨泣、地五会、侠谿、竅陰  (四十三穴)

[機能及び関連する臓器]
肝の働きを助け、泌尿、生殖の機能を整え、三焦、胆、脳、耳、目、舌などと関連する。

[病症]
1 是動病
口苦、溜め息が多い、心脇部痛、寝返りができない、顔色がくすみ、皮膚に光沢がない、
2 所生病
頭痛、顎の痛み、目尻の痛み、缺盆の腫れ・痛み、腋下の腫れ、汗、寒くて振るえる、下肢外側の痛み、足の第4 指の麻痺

[関係する主な疾病]
脳の疾病、脳神経の疾病、中枢性の症状、下肢の疾病、腸の疾病

⑫ 足の厥陰肝経



[流れと経穴]
胆経の流れを受け、足の母趾(太敦)より起き、肝臓を経て、胸内の肋骨下部の期門に至り、肺経と交流する。
太敦、行間、太衝、中封、蠡溝、中都、膝関、曲泉、陰包、五里、陰廉、羊矢、急脈、章門、期門  (十五穴)

[機能及び関連する臓器]
肝臓、胆嚢の機能、生命エネルギーのバランスを整え、肝、胆、肺、脳、生殖器などと関連する。

[病症]
① 是動病
腰痛で仰臥・伏臥できない、男性は陰嚢の腫れ、下肢痛み、女性は性器の腫脹、甚だしければ咽喉が乾き、顔色がすすけて青黒くなる
② 所生病
胸部緊満感、嘔吐、下痢、脱腸、尿失禁、尿閉 など

[関係する主な疾病]
骨盤内諸臓器の疾病、腸の疾病、貸しの疾病

⑬ 督脈



[流れと経穴]
骨盤内尾骨(長強)が起始となっており、体の背面の中央(正中線)及び頭ぶ矢状線を経て、顔面の齦交に至り、任脈と会合する。

長強、腰兪、陽関、命門、懸枢、脊中、筋縮、至陽、霊台、神道、身柱、陶道、大椎、亜門、風府、脳戸、強間、後頂、百会、前頂、
シン会、上星、神庭、印堂、素髎、水溝、兌端、齦交  (二十七穴)

[機能及び関連する臓器]
十二正経のうち陽の経絡(大腸経、胃経、小腸経、膀胱経、三焦経、胆経)の気血を調整し、大椎で督脈とつながり、脳、脊髄、交感神経系、舌などと関連する。

[病症]
脊柱のこわばり、下腹部から胸まで突き上げる痛み、尿閉、便秘、痔疾、遺尿、のどのかわきなど

[関係する主な疾病]
脊髄の疾病、脊髄神経の疾病、脳の疾病、脳神経の疾病、交感神経の疾病、生殖器の疾病、泌尿器の疾病、腸の疾病

⑭ 任脈



[流れと経穴]
骨盤内(会陰部)が起始となっており、体の前面の中央(正中線)を経て、顔面の承奨に至り、督脈と会合する。
会陰、曲骨、中極、関元、石門、気海、陰交、神闕、水分、下脘、建里、中脘、上脘、巨闕、鳩尾、中庭、膻中、玉堂、紫宮、華蓋、センキ、天突、廉泉、承奨  (二十四穴)

[機能及び関連する臓器]
十二正経のうち陰の経絡(肺経、脾経、心経、腎経、心包経、肝経)の気血を調整し、女性の月経や妊娠に深く、迷走神経系、舌などと関連する。

[病症]
男性では下腹部の凝りと痛み、 疝気、女性では月経不順、帯下、月経異常、性器腫瘍、下腹膨満感、流産、不妊、腹部冷感など

[関係する主な疾病]
胸部の疾病(心肺諸症)、胃の疾病、腸の疾病、生殖器の疾病
[参考文献]  富永勇「経穴図譜」
図説 東洋医学(基礎編):学研
 これら十四の経絡は、手に6本、足に6本、そして正中線に前後1本ずつ計14本が分布しています。この経絡は、手の方向からから下がる陰経と足の方向から上がる陽経に区分し、臓腑関係より臓に入る経絡を裏とし、腑に入る経絡を表に区分します。表は急性症状で、裏は慢性症状を示します。更に、病気の経過・進行によって三陰三陽に分ければ、三陰とは太陰病、厥陰病、少陰病のことで、三陽とは、太陽病、陽明病、少陽病のことです。三陽としての陽病は、太陽病→陽明病→少陽病と変化し、三陰の陰病は、太陰病→少陰病→厥陰病と変化していきます。このような複雑な経絡の組み合って独自の情報システムを形成しています。これを要約すれば下記の通りですが、左右に陰経と陽経の臓腑関係の対比を示し、上下に手の三陰三陽と足の三陰三陽を対比して六経弁証での病気の変化を示しています。
   陰 経 陽 経
太陰  ①肺経 陽明  ②大腸経

少陰

 ⑤心経 太陽  ⑥小腸経
厥陰  ⑨心包経 少陽  ⑩三焦経
太陰  ④脾経 陽明  ③胃経
少陰  ⑧腎経 太陽  ⑦膀胱経
厥陰  ⑫肝経 少陽  ⑪胆経
 
 更に、経絡の流れをこれら十二経絡と督脈、任脈を加えて図式化すれば次の様になります。
 経絡の変調は、かならず経絡線上に経絡の病証として現れ、比較的軽症で、機能的疾患で、陽性の病証を示す場合を是動病といい、更に、進行して陰性の病で、比較的重症で、器質的疾患で、臓腑の病証を示す場合を所生病といいいます。共に各々の特徴的な病変、症状があり、経絡の変調ととらえることができます。

 また、病気になり、経絡の流れに異常が生ずれば、異常がある経絡上の有効な経穴(ツボ)へ刺激することなどによって気血の流れを整えていき、自然治癒力を引き出すことが出来ます。そこで、病気治療の際は、どの経絡を選び、その経絡のどのツボ(経穴)を使うかがポイントになってきます。

 そこで、経絡把握の1つの方法として経絡弁証があります。経絡弁証では、体表の経絡およびそれが属する臓腑に関する病証にもとづいて,その病証がどの経あるいはどの臓腑にあるのかを判断します。それぞれの経絡の病症については古典の「難経」に詳しく書かれており、それを参考にします。更に、この経絡弁証に加え八綱弁証、臓腑弁証、病邪弁証、衛気営血弁証、三焦弁証などを組み合わせることによって五行経絡を決めていきます。

 こうした経絡の流れのなかで、経絡の起点と末端となるツボ(経穴)が多くある手足の指は、血液やリンパの流れが折り返す部分でもあり、気血も滞りやすく、重要な位置を占めています。従って、これら手足のツボ(経穴)を有効に刺激するによって、経絡の気血を整え、経絡の流れや自律神経を調整することが出来ます。
富永勇「経穴図譜」
 経絡は、①肺経を起点とし→②大腸経→③胃経→④脾経→⑤心経→⑥小腸経→⑦膀胱経→⑧腎経→⑨心包経→⑩三焦経→⑪胆経→⑫肝経から再び肺経に戻り循環していますが、手足の三陰経や三陽経のなかでそれぞれ陰陽が繰り返され循環しています。

 手の三陰の経(肺経、心経、心包経)は、胸腹部の臓から始まり、手の指先に至り手の三陽経と交わります。手の三陽の経(大腸経、小腸経、三焦経)は、手指から始まり、各所属の腑を経て、頭部に至り足の三陽の経と交わります。
 
 そして、足の三陽の経(胃経、膀胱経、胆経)は、頭部から始まり、各所属の腑を経て足の指先に至り、足の三陰の経と交わります。足の三陰の経(脾経、腎経、肝経)は、足の指先から始まり、胸腹部の臓に至り手の三陰経と再び交わり循環します。

 つまり、臓に属する陰経は、足の先から始まり、胸腹部を巡って手指を経て陽経に入り、腑に属する陽経は手の指先から始まり、頭部を巡って、また足の陰経に戻り一巡するのです。

 経絡論において、陰経と陽経の関係は、常に陰と陽の相対的関係です。陰経は下から上へ流れ、 陽経は上 から下へ流れます。また、陰経は、臓(肝、心、 脾、肺、腎)と連絡し、陽経は腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)に連絡しています。従って、それぞれの臓腑に病があれば、その属する経絡に連絡して、体表面上いわゆるツボ(経穴)に現れます。つまり、それぞれの臓腑は経絡を通じて、四肢各部のツボ(経穴)と結ばれています。

 また、病気の変化は、先ず陽経上の痛みとして腑に現れ、更に病気が進行した場合は、陰経の不調として臓に現れます。そして、陽経の病気は急性期の病気として捉えられ、陰経の病気は慢性期の病気として捉えることができます。

 このように経絡論において、臓腑の変化や病気の変化は、常に経絡上の変化として捉えることができ、その変化は経絡上のツボ(経穴)に反応として現れます。そこで経絡上のツボ(経穴)に鍼やお灸など刺激を与えるによって臓腑の変化や病状を調えることができるのです。

 ツボ(経穴)は経絡の流れつまり気血の反応点であり、経絡上の反応点であります。ツボ(経穴)は、6臓6腑に影響を与える気血の反応点、つまり自律神経の調整点ともいえるものです。内臓の変調は必ず手・足、特に手は肘より下、足は膝から下に重要な反応点・治療点としてツボ(経穴)に多現れます。従って、 経絡の流れに異常があれば、異常がある経絡上の有効なツボ(経穴)へ刺激することなどによって気血の流れを整えていき、自然治癒力を引き出すことが出来るので、どの経絡を選び、どのツボ(経穴)を使うかは大切なことです。

 経絡には督脈、任脈を含め14本の経絡がありますが、殆どが手足を起点としており、そのツボを刺激すれば、気血の流れをよくし、健康を維持することができます。特に、経絡の起点、末端となる指先は、普段あまり動かしていませんが、この手足の末端は末梢の血管となり、血流の滞りやすく、気血も滞りやすいところです。経絡の流れを良くするためには、普段から手足の末端をしっかりと動かすと良いでしょう。手足を刺激することによって経絡の流れを良くし、自律神経などの調整を行い、内臓の病変を改善することができます。

 経絡療法としては、症状の現れているツボに治療する局所療法が基本ですが、痛みや症状の現れている経絡上の末端のツボに求める方法もとられます。また、陰陽交叉といってその経絡と陰陽関係が反対の経絡のツボを、左右や上下を反対に取る方法も取られます。このように、経絡治療法には、大きく分けて幹部に直接施術する局所治療と、患部とは離れた所に施術していく遠隔治療という方法があります。気血の停滞を除くのに局所患部に直接治療するのは当然ですが、遠隔治療は経絡全体の流れを改善して治療するという独自の考えによります。

 これは「不通即痛、通即不痛」という考えで、通じなければ痛み、通ずれば痛まずということで、体内の経絡の流れが悪いと痛み、流れがよければ痛みがないということです。よつて経絡の流れを改善して治療するということです。

 又、痛い所が経絡上にあるとき、その左右、手足と陰陽を逆にしてツボを選びことがあります。右に痛みあるときは左に、足の経絡に痛みがあるときは手の経絡に、陰経に痛みの或るときは陽経にツボを選ぶ。これを陰陽交差というやり方もあります。これも経絡の調整を図る経絡治療法の一つです。

 中でも井穴刺絡療法や奇経治療が鍼灸専門家によって行われて効果をあげていますが、一般の方でも誰にでも安全且つ簡単にできるツボを刺激の方法として井穴に爪もみを行ったり、宗穴に磁気バンを貼ってセルフメデケートすることも可能です。


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経絡論では「不通即痛、通即不痛」という考えがあります。つまり、通じなければ痛み、通ずれば痛まずということで、体内の経絡の流れが悪いと痛み、流れがよければ痛みがないということです。この経絡の中を流れている気血というエネルギーが、滞りなく流れて、陰陽のバランスが保たれた状態を健康といいます。逆にこの経絡の流れが滞り、陰陽のアンバランスが生じた場合に病気が生じます。

 経絡を陰陽に分けると、六つの陰経と六つの陽経に分けることができ、さらに任脈(陰)と督脈(陽)を加えれば、陰陽十四の経絡となり、私たちの体を絶えず循環しています。経絡はこの気血の流れの路をいいますが、そのうち陰経は、下から上へ流れ、 陽経は、上 から下へ流れています。陰経には、肺経、脾経、心経、腎経、心包経、肝経とあり、陽経には、大腸経、胃経、小腸経、膀胱経、三焦経、胆経があります。陰経は臓に属しており、陽経は腑に属しています。従って、陰経への刺激は六臓、つまり肺、脾、心、腎、心包、肝に伝わり、反対に陽経への刺激は六腑、つまり大腸、胃、小腸、膀胱、三焦、胆に伝わります。経絡は自律神経と同じ様な働きをしており、神経刺激の伝達を受け、全身の臓腑器官に伝わるシステムになっています。つまり全ての臓器は経絡の支配を受けています。

 また、経絡において肺経は大腸経、脾経は胃経、心経は小腸経、腎経は膀胱経、心包経は三焦経、肝経は胆経が陰陽の対比をなし、陰陽のバランスを保っています。一方、臓腑は、肺は大腸、脾は胃、心は小腸、腎は膀胱、心包は三焦、肝は胆が陰陽の対比をなし、陰陽のバランスを保っています。

 自律神経もまた、陰陽で分けると副交感神経は陰となり、交感神経は陽となります。そして、交感神経の働き過ぎによる体の不調は、陰の副交感神経を高めることによって調整することができ、逆に副交感神経の働き過ぎによる体の不調は、陽の交感神経を高めることによって調整することができます

 これら重要な臓器の働きを正常に活動させ、調整させているのが経絡であり、自律神経です。経絡は気血の流れを陰経と陽経のバランスによって保ち、自律神経は交感神経と副交感神経の交互の拮抗作用によってこれら臓器の働きを調整し、私たちの健康を保持しています。経絡も自律神経も、共に陰陽のバランスによって健康維持を行っています。

 要するに、経絡は自律神経の神経刺激の伝達を受け、全身の臓腑器官を支配し、従って経絡上のツボが刺激すれば自律神経を刺激して臓腑を調整することが出来ます。つまり陰経上のツボの刺激は副交感神経の刺激となって六臓に、陽経上のツボの刺激は交感神経の刺激となって六腑に作用しています。
 
 経絡においては、陰性の病気は陰の経絡上に症状が現れ、陽性の病気は陽の経絡上に症状が現れるといいます。陰経の病症は副交感神経が優位な状態になっており、陽経上のツボの刺激することにより交感神経機能を高めて改善します。逆に、陽経の病症は交感神経が優位な状態となっており、陰経上のツボの刺激することによって副交感神経機能を高める事によって改善します。つまり、副交感神経の働き過ぎによる体の不調は陰経上のツボに治療点を見出すことができ、交感神経の働き過ぎによる体の不調は陽経上の経穴にツボを見出すことができます。このように経絡療法は、経絡バランスの調節することによって、自律神経機能を調節し、気血の流れをよくすることによって症状や病気を改善します。

 以上のように、経絡とツボの関係をよく知れば、誰にでも容易に自律神経を調整することができます。専門家による治療も必要な場合もありますが、一般の方でも限られたツボを応用した爪もみ健康法や磁気バンの活用など簡単、容易にセルフメデケーション(自己健康管理)として活用できます。
⇒⇒⇒爪もみ健康法磁気バンの活用法

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