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いつでも、どこでも、簡単に、誰にでも出来る
爪もみ健康法について
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東洋医学では、経絡には、正経十二経脈(以下正経という)と、奇経八脈(以下奇経という)とがあります。その内、正経は、流れる方向が決まっていて、陰経は上がり、陽経は下がるという原則に従い、相互に接続して五臓六腑、頭部、身幹、四肢など全身を循環しています。
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また、この正経12本の経絡は、五臓六腑(内臓)とつながり、五臓六腑(内臓)の働きを調整しています。そして、この12本の経絡の始点・終点は、すべて手・足の指先につながっており、手・足の指先つまり井穴(せいけつ)を刺激することによって、わたしたちの五臓六腑の働きを調整できます。 経絡には三つの作用があります。
1、気血を運行して、全身の調和をはかる。
2、病邪を伝送し、病状を反映する通路。
3、刺激を伝導し、臓腑を調整して治療的に働く。 |
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経絡には気血が流れています。この経絡の流れが悪くなると、痛み、しびれなどがおこります。また、経絡は内臓とも密接な関係があるので、経絡の流れが悪くなると、内臓にも影響が出てきます。そこで、経絡を刺激する事によって、内臓のバランスをとる事ができ、症状を改善することができるのです。鍼灸の世界では井穴刺絡療法として広く行われています。
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「爪もみ健康法」は、一般の方がいつでも、どこでも、簡単に、誰にでも、安全に出来るようにと、安田徹先生と福田稔先生という免疫の専門家が編み出した健康法です。
「爪もみ健康法」をお薦めするのは、経絡の始点・終点が手足の指先にあり、このツボは経絡を通してすべての臓器とつながっており、また、この手足の指先には神経が集中しており、指先をもむことによって、自律神経のバランスを調整することができ、自己管理の健康法として大いに役立つからです。
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<手足の井穴の位置及び名称>
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爪もみ健康法は、爪の生え際の井穴(せいけつ)というツボを刺激して、自律神経を調整し、病気を改善させる健康法で、安全で、いつでもどこでも簡単に、自分でますので、一度、ご自身でお試し下さい。
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1、爪もみの方法
つめの生え際の両隅を反対の手の親指と人差し指でつまんでもむ。
特に順番はありません。刺激しやすい指からもみます。
ただし、薬指は、ホルモン関係で一般の方は使いません。
2、刺激の強さ
軽い刺激では効果がありませんが、少し痛いぐらいに刺激するのがコツ。
絶対に出血するほど強く揉んではいけません
3、爪もみの回数
1か所を10秒ずつ刺激。症状に対応する指は20秒ずつ刺激。
1日に2~3回行う。1日5回もやるのは多すぎます
4、爪もみの目的
安田・福田両先生によれば、爪もみ療法が効果を発揮するのは、ストレスが原因で自律神経の乱れによって引き起こされる頭痛、肩こり、不眠、耳鳴り、腰痛、などの病気には、特に効果があるとのことです。これは、経絡上の井穴の刺激により当然の結果です。
5、爪もみの道具
爪もみに道具は一切いりません。ご自身の手でいつでも、どこでもできます。ただし、爪もみ健康法の応用として、もぐさ、磁気バンなどを使っても同じような効果を得ることができます。
5、注意する点
早い人であれば、爪もみを始めた日から、効果が現れますが、根気よく続けていると、1ヶ月ほどで症状が改善してくるのがわかります。
また、人によっては刺激をすると、一時的に症状が悪化する場合がありますが、止めると、元に戻ります。
副作用はありませんが、余りやりすぎない様にご注意下さい。
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何故、なぜ手と足のツボが全身に効くのか?
全身には三六〇余りのツボがありますが、互いにつながって経絡というネットワークを形成し、臓腑、組織、器官などと互いに連絡し、手から足まで張り巡らされています。
この経絡は、それを支配する臓腑の違いによって12種に分類されていますが、それぞれの経絡はバラバラに独立しているのでなく、1つの経絡の終点が別の経絡の始点となって連結しており、まるで1本の帯の様になって、人体の内外を循環しています。一般に、ツボ療法はこの経絡線上のツボを活用したものです。
井穴は、手足の末端にある経穴で、経絡の始点もしくは終点となる大切なツボです。爪もみ健康法は、手足の末端にある井穴を刺激することで、経絡を通って体の気血のバランスをはかる健康法です。
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<手足の井穴の:経絡及び走行>
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手足の井穴の位置は、上記の通りですが、どの井穴を選ぶべきか、治療に必要な経絡はどれかは、下記の表とご自身の症状から確認して下さい。 |
これらの表は健康チェック法のひとつで、決して病気を診断するものではありません。
~十二経絡と井穴の主な症状~

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12本の経絡は、右の図のようにつながっており、体の中を気血が循環しています。この気血の流れが正常に循環している状態が健康で、この循環が崩れると病気になる。
つまり、病気は、「気を病む」と書くように、気の流れの異常によって起きた状態を言います。 |
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従って、気血の流れをよくすれば、病状は改善します。 |
爪もみの代わりに磁気バンを使っても同じ効果が得られます。
12本の経絡は指先から胴体(頭、顔)とつながっており、それぞれの経絡は手足の指先から胴体、または胴体→手足の指先へと流れています。
そこで、気の出入り口になっている手足の指先にS極を、また気の流れが出て行く側なっている手足の指先にN極を貼ると流れが良くなり、その経絡に関係する症状が改善します。このやり方は普通にN極だけを貼るより確実に効果が上がります。
普通、市販の磁気バンは、肌に当たる方がN極になるようにつくられていますが、ここではN極、S極の両方を使います。
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~十二経絡と井穴の走行~ |
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更に、臓腑と経絡の関係を図式化すれば次のようになる。 |
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